歯科衛生士が歯科保健指導をする理由とは何だろう?
2021年09月29日
歯科衛生士といえば「歯科医師の診療をサポートする仕事」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
確かに歯科医師の診療をサポートする「歯科診療補助」も歯科衛生士の重要な仕事の一つです。
しかし歯科衛生士には他にも「歯科保健指導」や「歯科予防処置」といった重要な仕事があります。
「歯科保健指導」は歯の磨き方をはじめとした口腔ケアの方法を、患者さん一人一人に合わせて指導する仕事です。
「歯科予防処置」は虫歯の原因となる歯垢や歯石を、専用の器具を使って取り除いたり、虫歯予防効果のある薬物を塗布する仕事です。
内容だけを見てみると歯科予防処置に比べて歯科保健指導はそれほど重要ではなさそうに思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
歯科衛生士が行う保健指導は、健康な日々を送るためには欠かせないものなのです。
どこで歯科保健指導をしてる?
歯科衛生士による歯科保健指導は歯科医院で受けることができます。
普段使っている歯ブラシを持参して自身に合った磨き方を教えてもらえるだけでなく、食事の摂り方や内容なども指導してもらえます。
お子様の年齢に合わせた歯のケア方法や、嚥下機能が低下した高齢者が誤嚥しないようにするための工夫なども歯科保健指導の一環です。
歯や口腔ケアに関して気になることがあれば、気軽に相談してみましょう。
訪問診療を行っている歯科医院であれば、自宅でも歯科保健指導を受けられます。
また保健所などで市民向けに歯科保健指導の講習会が行われたり、小学校や幼稚園などを歯科衛生士が訪れて歯科保健指導を行うこともありますね。
生活習慣病にも関係!?
虫歯や歯周病などの口内トラブルは、口内だけにとどまらず全身に悪影響を及ぼす恐れがあります。
例えば歯周病は糖尿病を悪化させたり、肥満になりやすくなると言われていますし、認知症と関係しているという研究結果もあります。
また虫歯の痛みで食事が満足にできない状態が続けば、栄養不足になってしまうでしょう。
食べられるものだけを食べてどうにかやり過ごすというような偏った食生活では、生活習慣病が引き起こされる可能性も高くなります。
「歯が痛い」「食べられない」とイライラすれば、精神面でもよくありませんね。
食事を楽しめればお腹だけでなく心も満たされますし、自分の歯で噛んで口から食べることは認知症予防にも繋がります。
口腔ケアは虫歯や歯周病を防ぐためだけではなく、全身の健康を維持するために必要なのです。
歯と身体の健康維持に
虫歯や歯周病になってもすぐに適切な治療を受ければ問題はないかもしれません。
しかし日頃からしっかりとケアすることで虫歯や歯周病を予防できるのなら、それに越したことはありませんよね。
日常的なケアとして重要なのはまず歯磨きなどのセルフケアです。
ただ「とりあえず磨いておけばそれでいいや」というようないい加減なケアでは、十分な効果は得られません。
歯科衛生士の指導に従い、適切なケアを心掛けるようにしましょう。
またセルフケアに加えて歯科衛生士という口腔ケアのプロによるケアや、歯科医師による診察も定期的に受けるようすれば、より高い予防効果が期待できます。
全身の健康のためにも、歯や口内は常に健康な状態にしておきたいものですね。
歯科保健指導をはじめ、歯科衛生士の仕事はどれも専門的な知識や技術を必要とします。
そのため歯科衛生士になるには、歯科衛生士の養成校で3年以上学び、国家試験に合格して国家資格を取得しなければなりません。
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