男性も歯科衛生士になれる?
歯科医院では歯科医師の診療に加え、歯科衛生士から処置を受けることも多いと思います。
その歯科衛生士のほとんどが女性ですので、「女性でなければ歯科衛生士にはなれない」とお思いの方も少なくないのではないでしょうか。
しかし実際には歯科衛生士になるうえで性別による制限はなく、男性でも歯科衛生士になることは可能です。
今回は男性歯科衛生士について、詳しくご紹介しましょう。
歯科衛生士の男女の割合
歯科衛生士は国家資格です。
専門学校などの養成校で3年以上学び、卒業後に国家試験を受けて合格すれば歯科衛生士として働けるようになります。
国家試験の受けるにあたって性別は問われないものの、現状では圧倒的に女性が多いことは確かです。
では具体的に男女の割合を見てみると、日本歯科衛生士会が令和2年に発表した報告書では、就業中の歯科衛生士のうち男性は0.4%ほどでした。
歯科衛生士の養成校における男子学生の数はどうかというと、平成24年は21名でしたが、令和4年には95名に増加しています。
全国で100名にも満たないと考えると少なく感じますが、増えているのは間違いありません。
養成校によっては更衣室などの設備面の問題から男子学生を受け入れるのが難しいケースも見受けられるものの、令和4年には7割近くの学校が男子学生を受け入れています。
今後歯科衛生士を目指す男性が増え、また養成校側でも男子学生を受け入れられる環境がさらに整えば、男性歯科衛生士の数も増えていくのではないでしょうか。
男性が歯科衛生士を目指すメリット
ただいくら男性でも歯科衛生士になれるとは言っても、あえて歯科衛生士を目指すメリットがないとお思いの方も多いかもしれませんね。
しかし圧倒的に女性の多い職業であるからこそ、男性歯科衛生士には大きな可能性があると言えます。
例えば患者さんには当然男性もいますよね。
歯科衛生士が女性でも気にしないという男性患者さんだけでなく、「同性の方が気兼ねせずに済むのに」と思っている男性患者さんも少なからずいらっしゃるでしょう。
また診療器具や薬剤などの準備も歯科衛生士の仕事ですが、重量のある機器を移動させたりするような力が必要な場面でも、男性歯科衛生士は有利です。
さらに安定した求人の見込める歯科衛生士は転職も盛んで、女性歯科衛生士の場合は結婚や出産、育児など、ライフイベントに合わせて希望に合う職場に転職することも珍しくありません。
柔軟な働き方がしやすい一方、転職が多いと一つの職場内で昇進する可能性は低くなります。
それに対し男性歯科衛生士の場合は勤続しやすく、昇進の可能性も高くなります。
歯科衛生士として働く上で、男性であることを強みにできる場面は意外とたくさんあるのです。
幅広いフィールドでの将来性
さらに歯科衛生士には歯科医院以外にも活躍できる場が数多くあります。
例えば総合病院では他の科と協力しながら大掛かりな外科手術を行ったり、入院患者さんの口腔ケアも歯科衛生士に任されます。
また口腔ケアは全身の健康の維持や改善にも繋がるものですので、介護分野でも歯科衛生士の需要が高まっています。
介護施設では歯磨きなどの口腔ケアだけでなく、咀嚼や嚥下機能を維持・改善するためのトレーニングの考案、食事についてのアドバイスなども歯科衛生士の仕事です。
他にも近年ではホワイトニングを専門とする美容サロンなどもありますし、歯科衛生士の資格を活かして独立開業を目指すこともできるでしょう。
もちろん歯科医院で働く場合でも、インプラントや歯周病など特定の分野における高度なスキルを身に付けられれば、「認定歯科衛生士」としてキャリアアップが望めます。
歯科衛生士は幅広いフィールドで活躍できる、将来性の高い仕事なのです。
大阪の梅田にあるなにわ歯科衛生専門学校も、歯科衛生になるための養成校の一つです。
本校では現場で即戦力として活躍できる歯科衛生士を目指し、学生同士で歯科衛生士役と患者役を交互に務めながら最新の機器を使って実習を行うなど、実践的な実習を重視しています。
ダブルライセンス制度や海外研修で歯科衛生士としての視野も広がりますし、国家試験対策や就職サポートも万全です。
夜間部も設けており、仕事を続けながらでも歯科衛生士を目指せます。
JR大阪駅や各線梅田駅から徒歩8分の場所にあり、大阪府内はもちろん他府県からの通学も可能です。
定期的に開催しているオープンキャンパスでは歯科衛生士が行うスケーリングなどを実際に体験することができますので、ぜひお気軽にご参加ください。
歯科衛生士を目指すなら、なにわ歯科衛生専門学校がおすすめですよ。