歯科衛生士の3大業務とは?
2021年04月14日
社会で暮らす方々の健康を守るために重要な役割を果たしている「歯科衛生士」。
全国的に需要が高い職業であるだけでなく、安定的な収入を得られるというメリットもあるため、多くの女性から人気のある資格だと言えます。
しかし、「歯科衛生士はどのような仕事をしているのだろう?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
国家資格である歯科衛生士は、主に次の3つの仕事をおこなっています。
- 歯科予防処置
- 歯科診療補助
- 歯科保健指導
どれも専門的な言葉で表現されているので、具体的にどのような仕事なのかイメージしづらいかもしれません。
そこで今回は、これらの業務内容がどのようなものなのか、分かりやすく説明したいと思います。
歯科予防処置
まずは「歯科予防処置」です。
歯科予防処置とは、虫歯や歯周病にならないためにさまざまな処置を施すことで、歯垢や歯石の除去、フッ素の塗布といった業務が代表的です。
虫歯や歯周病は、人が歯を失う大きな原因と言われているので、地域で暮らす方々の健康を守るためには歯科予防処置に関する高度な知識と技術が求められます。
また、歯科予防処置は患者さんに対して直接的な処置をおこなうのも特徴です。
歯科医院ではさまざまな職種の人が働いていますが、直接患者さんに触れる処置は歯科医師か歯科衛生士にしか認められていません。
国家資格を持たない歯科助手では歯科予防処置ができないため、より専門的な処置がおこなえるよう、歯科助手が歯科衛生士の資格取得を目指すケースもあります。
歯科診療補助
次に「歯科診療補助」という業務について説明します。
歯科診療補助は、その名の通り「歯科医師の診療をサポートする」という業務です。
この業務は、歯科医師が患者さんにおこなう診療を補助するだけでなく、器具や薬品の準備といった仕事も含まれています。
患者さんの負担を抑えて診療を進めるためには、歯科医師とのスムーズな連携が欠かせません。
器具や薬品に関する知識が求められるのはもちろんですが、高度なチーム医療を実現するためにはコミュニケーション能力も大切です。
また、歯科診療補助では、歯科医師のサポートだけでなく患者さんへの配慮も続けなければなりません。
痛みが強くなっていないか、疑問に思っていることはないかなどをその都度確認し、患者さんに安心して診療を受けてもらえるようにするのも、歯科衛生士の重要な役割です。
歯科保健指導
そして最後に、「歯科保健指導」という業務について説明します。
歯科保健指導は、患者さんに対して、歯磨きや食生活などさまざまな面から口の中を健康に保つための指導する業務です。
歯科医院で専門的な処置を受けたとしても、普段の生活で口や歯のケアができなければ、虫歯や歯周病を予防・改善させることはできません。
正しいケアの方法を身に付けてもらうには、やはり歯科衛生士の専門的な指導が不可欠です。
しかし、口の中の状態や生活習慣は、年齢層やライフスタイルによってさまざまなので、「全員に同じ指導をおこなえばいい」というわけではありません。
指導の対象は、小さなお子様やその親御さん、また高齢者の方など幅広くなっているので、それぞれの患者さんの状況に合った適切な指導をおこなう必要があります。
ほかにも、近年高齢化が急速に進んでいることから、口や歯のケア方法だけでなく、食べ物の作り方や食べ方といった指導の重要性も高まっています。
食べ物を噛む力や飲み込む力を強くする訓練も、新たな歯科保健指導の分野として注目されているため、歯科衛生士が力を発揮する場面はさらに増えていくでしょう。
「なにわ歯科衛生専門学校」で多様な業務をこなせる歯科衛生士を目指そう
歯科衛生士の業務内容について、より具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか?
上記のどの仕事も、専門的な知識や技術を身に付けていなければ務まりません。
そのため、歯科衛生士になるには、専門の養成機関に3年以上通い、さらに国家試験に合格しなければならないのです。
「なにわ歯科衛生専門学校」は、最新の機器を用いての実践的な実習、国家試験合格に向けた充実したカリキュラムなど、歯科衛生士を目指すための環境が整っています。
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