歯医者の看護師さん~歯科衛生士~
2021年08月12日
世の中にはたくさんの職業があるため、中にはどういう仕事内容なのか分からないものもあるでしょう。
特に、医療系の仕事はさまざまな職種に分かれているため、具体的な仕事内容を区別して理解している方は少ないかもしれません。
中でも、「歯科衛生士」という職業は、名前を知っていても具体的な仕事内容やほかの職種との違いが分かりづらくなっています。
歯医者さん(歯科医院)にいるナース系の制服を着て、歯科医師のそばでサポートしている女性を看護師だと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はその方こそ、看護師ではなく国家資格の歯科衛生士なんです!
今回は、歯医者の看護師さんとも言える歯科衛生士の役割や、看護師さんとの違いについてお話ししたいと思います。
歯科衛生士の役割
歯科衛生士は、歯科医師のサポートをする、いわゆる歯科医療専属の専門職です。
歯科医師のように歯を抜いたり麻酔を注射したりすることはできませんが、地域で暮らす方々の口の健康を守るために大切な役割を担っています。
そんな歯科衛生士の具体的な仕事内容は、次の3つです。
・歯科予防処置
・歯科診療の補助
・歯科保健指導
歯科予防処置は、歯石や歯垢を除去して歯周病の治療や予防をする仕事で、ほかにもフッ素を歯に塗って虫歯を予防する処置もあります。
歯を失ってしまうと全身の健康状態が悪化してしまうため、虫歯や歯周病を予防して歯の状態を良好に保つために歯科衛生士の高い能力が必要です。
今までは「歯医者さんは虫歯の治療や入れ歯を作るところ」という認識が強かったと思います。
ですが、最近は歯の健康へも患者さんの意識が高まってきて、予防のために歯医者さんに通う人も増えています。
将来的に虫歯や歯周病になりにくい口の状態を保つには、歯科衛生士のサポートが不可欠でしょう。
次に、歯科診療の補助は、その名の通り歯科医師の診療をサポートする仕事です。
治療を円滑に進めるとともに、患者さんに安心して診療を受けてもらうには、チームの一員として歯科医師と協力する力が必要です。
専門的な知識だけでなく、コミュニケーション能力や信頼関係の構築も求められるため、歯科衛生士はチーム医療で重要な役割を果たしていると言えます。
そして、歯科保健指導は、地域で暮らす方々が口の状態を健康に保てる知識や技術を伝える仕事です。
虫歯や歯周病を予防するには、歯医者さんに通うだけでなく、毎日の口のケアが必要です。
それは成人だけでなく、子どもや高齢者などすべての人が対象になるため、その人の年代や生活背景に合った適切な指導が不可欠です。
口の健康に良い習慣を身に付けるのは簡単ではないため、歯科衛生士の力量が問われる仕事内容だと言えます。
看護師さんと歯科衛生士の違い
さまざまな業務をおこなう歯科衛生士ですが、診療を補助するという点では看護師さんと似ています。
どちらも患者さんに安心感を与えつつ診療をサポートしていくイメージですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
看護師さんは、病院や診療所などで患者さんの体温や熱をチェックしたり、点滴や内服薬を投与したりします。
ほかにも、さまざまな診療科で医師の処置を手伝ったり採血をしたりするなど、活躍の場は多岐に渡ります。
そんな看護師の資格ですが、実は歯科衛生士が行う業務を実施することはできません。
歯石や歯垢の除去、歯のクリーニングといった処置は、歯科衛生士だからできることなのです。
実施できる業務が違うことから、歯科医療の現場では看護師ではなく歯科衛生士が求められています。
歯科衛生士を目指すなら「なにわ歯科衛生専門学校」
患者さんに信頼される歯医者の看護師的存在である歯科衛生士は、歯科医療の分野で特に求められる職種となっています。
人対人の職業なので、コミュニケーションがうまくはかれないと難しい面もありますが、逆に言うと口腔内を健康な状態までにもっていくことで感謝される、充実感の味わえる職業でもあります。
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