舌の癖と歯並びへの影響
近年はお子様はもちろん大人でも歯科矯正をする患者さんが増えています。
歯並びは単に見た目だけの問題でなく健康面にも影響がありますし、矯正とまではではいかなくともなるべく歯並びを良くしたいと考えるのは自然なことでしょう。
歯並びを悪化させる要因は様々なものがありますが、その一つが「舌」です。
一体舌がどのように歯に影響しているのでしょうか
歯並びが悪いのは舌の位置が原因?
そもそも舌はどんな位置にあるのが正しい状態なのか、皆様はご存知ですか?
舌は全体が上顎についた状態で、舌先は上の前歯に触れない位置にあるのが正常であるとされています。
この正しい状態を維持するには舌の筋力が不可欠で、筋肉の発達状態によっては舌が下方にくる「低位舌」という状態になってしまうのです。
歯並びが悪い患者さんや噛み合わせに問題のある患者さんは低位舌であることが多いですね。
低位舌では気道が狭くなりやすいため、口呼吸になりがちです。
口呼吸では口内が乾燥しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まりますし、感染症にもかかりやすくなります。
また低位舌で舌が前歯を押すような形が常になっているとその力で歯が少しずつ動き、いわゆる出っ歯やすきっ歯の状態になったり、噛み合わせが悪くなることもあります。
歯並びを悪化させないためには舌の位置に注意しなければなりません。
舌突出癖とその影響
舌が歯を強く押すような形になっている状態は舌突出癖と呼ばれますが、低位舌で口呼吸になりやすいのとは逆に、口呼吸であることが舌突出癖を引き起こしている場合があります。
鼻炎などが原因で鼻呼吸がしづらく口呼吸が習慣になっていると舌を正常な位置に保つことが難しく、その結果低位舌の状態になり、嚥下の際に舌を突き出す癖がついてしまうのです。
また舌の裏側にある舌小帯と呼ばれる部分が短いと舌を正常な位置に保ちづらく、舌突出癖になりやすいと言われていますね。
舌や口周辺の筋力の弱さや指しゃぶりも舌突出癖と関係しています。
低位舌同様、舌突出癖も歯並びに悪影響となりますし、舌を上手く使えずはっきりと発音できないという状況も起こりえます。
舌の癖の治し方
では低位舌や舌突出癖のような舌の癖にはどのように対処すればよいのでしょうか。
低位舌も舌突出癖もどちらも舌や口回りの筋力が不十分であることが大きく関係していますので、筋肉を鍛えるトレーニングが効果的です。
口を閉じた状態で頬の内側と歯の表面をぐるりと一回りなぞるように舌を動かしてください。
右回り20回、左回り20回で1セット、1日の目標は3セットです。
口を大きく開けたり横に広げたり、舌を突き出したりするトレーニングも有効です。
また口を開けて上の前歯の後ろの歯茎に舌先を当て、舌全体を上顎に押し付けた状態から、ポンと音を鳴らしながら舌を話すポッピングというトレーニングも1日10~15回程度行いましょう。
低位舌や舌突出癖がそのままでは矯正もスムーズに進みませんし、せっかく整えた歯並びも再び悪化してしまいます。
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