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乳酸菌で口内環境を整えましょう



毎月23日は「乳酸菌の日」とされており、12月23日ももちろん「乳酸菌の日」です!
健康に良いことで有名な乳酸菌ですが、実は口内環境を整える効果もあるというのはご存知でしたか?
一般的に胃腸に関係するものというイメージの強い乳酸菌は、一体どのように口内環境に関係しているのでしょうか。



口腔内フローラの細菌たち

そもそも乳酸菌とはどんなものなのかというと、糖類をもとにして乳酸などを作る微生物を指します。
乳酸菌は善玉菌を活性化させつつ悪玉菌を抑制することで腸内環境を整えるという働きが特に有名ですね。
腸内に無数に存在する細菌の塊によって形成される腸内細菌叢は花畑(フローラ)のような見た目をしていることから「腸内フローラ」と呼ばれています。
腸内と同じように多くの細菌が存在する口内においても細菌は細菌叢を形成しており、これを口腔内フローラと呼んでいます。
口腔内フローラにも腸内フローラと同じように善玉菌と悪玉菌の両方が存在します。
つまり腸内同様、口内でも乳酸菌は善玉菌を活性化させつつ悪玉菌を抑制することで口内環境を整えてくれるわけですね。



乳酸菌で歯周病を予防できる?

腸内では善玉菌と悪玉菌、善玉菌と悪玉菌どちらにもなり得る日和見菌が2:1:7の割合で存在するのが良いと言われており、このバランスが崩れると様々な健康被害が引き起こされます。
口腔内においても善玉菌と悪玉菌、日和見菌のバランスが崩れると口腔内環境が悪化し、虫歯や歯周病になりやすくなります。
この口腔内環境の悪化は口腔内だけの問題ではなく、全身の健康にも影響を及ぼします。
歯周病菌が血管に入り全身に運ばれると、脳梗塞や心臓病、動脈硬化、肺炎などの危険性が高まりますし、糖尿病を悪化させることも知られていますね。
また歯周病の悪化により歯茎に強い炎症が起こると、プロスタグランジンE2と呼ばれる物質が作られます。
このプロスタグランジンE2は陣痛促進剤として使われている物質で、妊婦さんの歯周病は早産を防ぐためにも特に注意しなければなりません。
口腔内はもちろん、全身の健康においても口内環境は重要であり、善玉菌を活性化させつつ悪玉菌を抑制して口内環境を整えてくれる乳酸菌は積極的に摂取したいですね。



歯周病対策におすすめの乳酸菌

乳酸菌と言っても色々な種類がありますが、歯周病対策として摂取するならどんなものが良いのでしょうか。
例えばL8020と呼ばれるヒト由来の乳酸菌は、虫歯菌や歯周病菌などの菌を抑制する働きも持っています。
同じくヒト由来の乳酸菌であるLS1は高い殺菌効果が期待できますね。
WB2000もヒト由来の乳酸菌で、唾液の分泌を促してくれます。
唾液には口内の洗浄や殺菌という重要な役割があり、口内を衛生的に保つためには欠かせません。
またLS1とWB2000は胃酸で死滅することなく腸まで届くと言われており、腸内環境を整える効果も期待できて一石二鳥です。
さらにピロリ菌に効果があるとされるWB21は、口内では虫歯菌や歯周病菌の抑制、歯肉出血や口臭の予防といった働きも持っています。
ロイテリンと呼ばれる抗生物質を分泌するラクトバチルス・ロイテリ菌も、虫歯菌や歯周病菌の抑制効果があります。
上記のような乳酸菌が含まれた食品やサプリメントなどを摂取するとともに、乳酸菌がその効果を最大限発揮できるよう、歯磨きなどのケアも十分に行いましょう☆
乳酸菌の含まれた歯磨き粉などもおすすめですよ。

歯磨きなどの日々のセルフケアに加え、定期的に歯科医院へ行きプロによるケアを受けることも重要です。
歯科医院で虫歯の原因となる歯垢や歯石を専用の器具を使って除去し、虫歯予防効果のある薬剤を塗布してくれるのが歯科衛生士です。
口腔ケアの専門家である歯科衛生士は国家資格であり、国家試験を受ける際には専門学校などの養成校での3年以上の学習が義務付けられています。
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