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シュガーコントロールの基本



「砂糖は歯に良くない」と考える人は多いと思いますが、砂糖を一切摂らないというのは難しいですよね。
かといって無制限に食べていいというわけでも、もちろんありません。
歯のためには、砂糖を口にする量や回数、タイミングなどを工夫しながら摂取するのが望ましいと言えるでしょう。



シュガーコントロールとは?

砂糖をはじめとする糖類の摂取量や回数、タイミングをコントロールすることを「シュガーコントロール」と呼びます。
虫歯は口内の細菌が糖類を元に作り出した酸によって歯が溶かされることで起こります。
細菌が糖類から作り出す酸が虫歯を引き起こす、つまり歯を溶かす酸の元になる砂糖が口内にたくさんある状態が続けば、虫歯のリスクが高まるということですね。
通常の口内は中性ですが、食事をしたり飲み物を飲んだりすると飲食物に含まれる糖類から酸が作られて口内が酸性になり、歯が溶けます。
この歯が溶ける現象を脱灰と呼びます。
ただ口内の酸性状態は長く続くわけではなく、唾液で洗い流されるなどして徐々に中性へと戻っていきます。
「水を飲む」「うがいをする」なども口内を中性に戻すのに効果的です。
口内が中性に戻ると、溶けた歯の成分が唾液に助けられて再び歯へと戻ります。
この溶けた歯が修復される現象を再石灰化と呼びます。
歯は飲食による脱灰から再石灰化というサイクルを日常的に繰り返しているわけですが、常に何かを食べていたり、頻繁に飲食していると口内が中性に戻るタイミングが少なくなり、再石灰化が行われなくなってしまいます。
脱灰からの再石灰化を問題なく行えるようにすることが、シュガーコントロールの目的であると言えるでしょう。



砂糖の摂取量と虫歯の関係

シュガーコントロールで砂糖を摂取する量や回数、タイミングをコントロールするのが大事ということですが、ではどれくらい砂糖を摂取すると虫歯のリスクが高くなるのでしょうか。
望ましいとされる砂糖の摂取量は大人の場合1日30g、子どもであれば1日20gと言われています。
これ以上の量の砂糖を1日で摂取すると、虫歯のリスクが高くなります。
ただ30gや20gと言われても、具体的な量としてイメージしづらい方もいらっしゃるかもしれませんね。
500mlのペットボトル飲料を例に挙げると、コーラには57g、スポーツ飲料には30gの砂糖が含まれています。
コーラを500ml飲むと、それだけで1日の目安摂取量の倍近い量の砂糖を摂取することになるのです。
まずは普段口にする飲食物に含まれる砂糖の量を知ることが、シュガーコントロールの第一歩ですね。



日常生活でシュガーコントロールを意識しましょう

さらに具体的に日常生活の中で気を付けるべき点を見ていきましょう。
まずは砂糖の摂取量を減らすことが大事です。
砂糖が多く含まれる飲食物は摂り過ぎないようにしてください。
食べる・食べないのメリハリも大事にしたいですね。
先ほどもお話しした通り、飲食で口内が酸性になり歯が脱灰しても時間の経過とともに口内が中性に戻ると歯は再石灰化します。
この再石灰化する時間を十分に確保することが、虫歯予防に繋がります。
だらだらと食べ続けたり、頻繁に甘い飲み物を飲んだりすることは控えましょう。
また唾液には口内の洗浄や殺菌効果がありますが、就寝中は分泌量が減り、口内の細菌が増えやすくなります。
寝る2時間前から砂糖の摂取は極力控え、歯磨きなどを十分に行って口内に糖分を残さないようにしましょう。

シュガーコントロールなどのセルフケアを日頃から心掛けることももちろん大事ですが、定期的に歯科医院へ行きプロのケアを受けることも忘れないようにしたいですね。
歯科医院では歯科衛生士が専用の器具を使い、虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去し、虫歯予防効果のある薬品も塗布してくれます。
歯科衛生士は国家資格であり、専門学校などの養成校で3年以上学ぶことも義務付けられています。
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