歯周病とビタミンの関係

歯や口内の病気というと、まずは虫歯ですよね。
また近年は歯周病も一般的によく知られるようになってきました。
実は歯周病はビタミンとも深い関係のある病気ですが、具体的にどういった病気なのか、何に気を付ければいいのかなど、実はよく分からないという方も多いかもしれません。
そこで今回は歯周病について、詳しくお話ししましょう。
歯周病は身近な病気
歯周病は歯茎(歯肉)やその周辺に炎症が起きた状態、病名で言えば歯肉炎や歯周炎(歯槽膿漏)になっている状態を指します。
歯周病も虫歯と同じく、細菌の塊である歯垢(プラーク)が原因です。
歯垢の中の細菌が歯を溶かすことによって引き起こされるのが虫歯、細菌から出た毒素が歯茎に炎症を起こすのが歯周病ですね。
歯と歯茎(歯肉)の間にはいわゆる歯周ポケットと呼ばれる隙間がありますが、ここから入った細菌が炎症を起こすと歯肉炎となります。
炎症が起きると歯周ポケットは広がり、細菌はさらに奥へと入り込んで炎症の範囲も大きくなります。
そのまま放置していると歯槽骨が溶けるなどして歯を支えられなくなり、歯が抜けてしまうこともあり得ます。
ただ虫歯と同じように初期の歯周病は痛みなどもほとんどなく、症状が進行してから気付くということも珍しくありません。
30代以上の3人中2人が歯周病であるとも言われており、虫歯と並んで歯を失う原因にもなっていますので、日頃からしっかりとケアをしていく必要があります。
ビタミンCが歯周病に効果的な理由
細菌によって歯茎に炎症が起きるのが歯周病ですが、炎症の起きた歯茎はコラーゲン繊維が壊された状態になっています。
歯周ポケットに細菌が入ってくると白血球が撃退しようと攻撃を試みますが、その攻撃によって歯茎の中のコラーゲン繊維も壊れてしまうのです。
コラーゲン繊維が壊れると腫れや出血が起こります。
コラーゲン繊維を壊れたままにしておくわけにはいきませんから、再生させる必要があります。
その際に大きな力になってくれるのがビタミンCなのです。
ビタミンCはコラーゲンの合成を促してくれますので、歯周病対策として積極的に摂取したい成分と言えます。
ビタミンCを多く含む食品や、ビタミンCが配合されたケア用品など、ぜひ取り入れていきたいですね。
食生活の改善と口腔ケア
ビタミンCを摂る以外にも、歯周病予防のためにできるケアはたくさんあります。
歯周病は歯と歯茎の間にある歯周ポケットから入り込んだ細菌が原因ですので、まずは歯周ポケットの歯垢を取り除くことが大事です。
歯磨きをする際は、歯はもちろん歯周ポケットも意識して磨くようにしましょう。
細かな部分にまで成分が届きやすい液体歯磨き(デンタルリンス)や歯間ブラシも活用すればより高い効果が得られます。
歯並びが悪かったり歯に合わない被せ物があったりするとその部分に歯垢が溜まりやすくなりますので注意しましょう。
また口呼吸などで口内が乾燥している場合も歯垢が溜まりやすくなりますし、歯ぎしりや食いしばりは炎症を引き起こしやすくなりますので、これらも注意が必要です。
喫煙やストレスも歯周病の悪化に繋がると言われていますので気を付けましょう。
そして定期的に歯科健診を受けることも大事ですね。
健診で初期段階の歯周病を発見できれば治療の負担も少なくて済みますし、専用の器具を使って歯垢や歯石を除去してもらえば歯周病を予防できます。
普段のケアの方法など気になることがあれば積極的に相談するなど、歯周病のリスクをどんどん下げていきましょう。
虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石を専用の器具を使って除去するのは歯科衛生士の仕事の一つです。
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