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虫歯は増えてる?減ってる?



以前は「虫歯ができたら早めに治療する」というような考えが一般的でしたが、近頃は「虫歯ができないようにケアする」と考える人が増えてきています。
それならば日本で虫歯になる人は減っているということなのでしょうか?
今回は虫歯について改めて考えてみましょう。


子どもの虫歯は減少中

まずは5~12歳の子どもの虫歯を見てみると、厚生労働省の調査では昭和62年には90%を超える子どもが虫歯を有していたのに対し、平成23年には50%ほどになっています。
年齢別見てみると、例えば6歳児の場合昭和62年は91%ですが、平成5年は89%、平成11年は78%、平成17年は63%、平成23年は42%でした。
12歳児は昭和62年が93%、平成5年は87%、平成11年は72%、平成17年は59%、平成23年は46%ですね。
幼い頃からきちんと定期検診を受けるのはもちろん、虫歯予防効果のあるフッ素剤の塗布なども一般的になってきているのが影響していると考えられます。
「日頃からケアを心掛けて虫歯を予防する」という意識を幼いうちからはぐくみ習慣化することで、虫歯のない健康な歯を長く維持できるようになるでしょう。


大人は逆に増加傾向

では大人の方はどうでしょうか。
平成28年の厚生労働省の調査によると、虫歯になった経験がある大人(20歳以上)は90%を超えています。
それだけでなく、大人の30%が虫歯を治療せずそのままにしていたのです。
細かい数値を見てみると、例えば45~54歳は昭和62年が95.4%、平成5年は97.1%、平成11年は98.7%、平成17年は98.7%、平成23年は99.1%、平成28年は99.5%で、他の年代でも虫歯は増加傾向に見られます。
ただこれは単純に虫歯が増えたというよりも、昔は高齢になると歯を失うことが多かったのに対し、今は歯が残っている高齢者が増えたことが影響していると考えられます。
歯を失えば虫歯にはなることはありませんが、歯が残っていれば虫歯になる可能性があります。
残った歯が少ないことで虫歯も少なかった昔の高齢者と、歯を失うことは減ったものの多くの歯が残った分虫歯になる割合も増えた今の高齢者を純粋に比較するのは難しいかもしれません。
ただそれでも多くの大人が虫歯を有している事実は変わりませんので、意識を変えていく必要はあるでしょう。


虫歯予防のために必要なこと

具体的に虫歯予防のためには何をすればよいのでしょうか。
大人の虫歯の原因として多いのは、「詰め物」と「歯茎の下がり」です。
虫歯を治療した際に歯に装着する詰め物ですが、経年劣化でズレや歪みが起こり、詰め物の下に虫歯ができることは珍しくありません。
また加齢と共に歯茎は下がりやすくなりますが、エナメル質に覆われていない歯の根元の部分が歯茎の下がりによって露出すると、虫歯の危険性が高くなります。
日頃からしっかりと歯を磨き、デンタルフロスなども活用して丁寧なセルフケアを心掛けましょう。
それに加え、定期的に歯科医院へ行き検診とクリーニングも受けるようにしたいですね。
検診を受ければ虫歯を早めに見つけられますし、クリーニングで歯垢や歯石を除去すれば虫歯のリスクも減らせます。
虫歯予防効果のあるフッ素剤の塗布や、自身に合ったセルフケアの方法を指導してもらうこともおすすめです。
日常的な歯磨きはともかく、定期的な通院は面倒だと思う方も少なくないかもしれません。
しかしいざ虫歯になってから治療するのと、きちんとケアして予防するのとでは、トータルで見ると後者の方が労力面でも金銭面でもお得と言えます。
子どもたちと同じように、大人の虫歯もぜひとも減らしていきたいですね♪


虫歯予防のためのクリーニングを担当するなど、歯科医院で活躍しているのが歯科衛生士です。
歯科衛生士は国家資格であり、専門学校などの養成校での3年以上の学習が義務付けられています。
なにわ歯科衛生専門学校も歯科衛生士の養成校の一つで、学生同士で歯科衛生士役と患者役を交代しながら行う実習などを通し、現場で即戦力となれるスキルを身に付けられます。
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夜間部も設けていますので、働きながらでも歯科衛生士を目指せますよ。
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