抜けた歯をどうしていますか?
人間は成長する過程で乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。
実際に乳歯が抜けた時のことを覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、その抜けた歯はどうされていましたか?
縁の下や屋根に投げる風習に倣ったり、記念として保存したり、また近年では抜けた歯を再生医療に活用することもあるようですね。
世界中にある乳歯が抜けた時の風習
日本では「抜けた乳歯は上の歯なら縁の下に、下の歯なら屋根の上に投げる」という風習が広く行われています。
「上の歯は縁の下、下の歯は屋根の上」と歯の上下で投げる場所が異なっているのは、歯の生える方向に合わせていると言われています。
次に生えてくる永久歯が、上の歯ならちゃんと下向きに、下の歯ならちゃんと上向きに生えてくるようにと願いを込めているわけですね。
では日本以外の国でも抜けた乳歯に関する風習はあるのでしょうか。
例えばアメリカでは抜けた乳歯は枕の下に入れるという風習があります。
乳歯を枕の下に入れて眠ると、トゥースフェアリーと呼ばれる妖精が乳歯とコインを交換してくれるのだそうです。
インドも日本と同じように乳歯を屋根に投げる風習がありますが、「新しい歯を持ってきて」とスズメにお願いしながら投げるところは日本と異なりますね。
またフィリピンでは願い事をしながら乳歯を隠し、1年後同じ場所を探して隠した乳歯を見つけられればまたお願い事ができると言われています。
色々な風習があって面白いですね。
保存する場合はしっかりと洗って消毒を!
ただ屋根や縁の下に投げるのは戸建住宅でないとなかなか難しいものですし、近頃は保存用の乳歯ケースも様々なものが売られています。
せっかくだから乳歯を保存しておこうとお考えの方も多いでしょう。
その場合、乳歯はしっかりと洗って消毒してから保存するようにしてください。
抜けた乳歯には歯肉や血液、細菌など様々な汚れがついており、洗浄が不十分ですと変色や虫が湧く恐れがあります。
まずは適当な容器にオキシドールを入れ、半日ほど乳歯を浸しましょう。
次に歯ブラシなどを使って乳歯についた汚れを落とし、水で十分に流してから除菌シートでしっかり拭いてください。
さらにティッシュで拭いた上で完全に乾燥させてからケースに入れれば問題ありません。
多少手間はかかりますが、綺麗なまま長く保存するためにはきちんとしておくことが大事ですよ。
抜けた歯を再生医療に活用
また最近は抜けた乳歯を再生医療に活用しようという動きもあります。
iPS細胞でよく知られる再生医療は、怪我や病気などで傷ついたり失われたりした臓器の再生を試みる医療技術です。
臓器や組織の機能を再生する際にiPS細胞などの細胞が使われるわけですが、歯の細胞も活用できそうだと注目されているのです。
歯は歯髄を象牙質が包み、さらに象牙質をエナメル質が覆うような構造になっていますが、このうちの歯髄に含まれる肝細胞が再生医療に向いた特性を持っていると言われています。
虫歯や歯周病などの歯科疾患に加え、脊髄損傷や脳梗塞などの神経疾患、心筋梗塞など金疾患、肝硬変などの臓器疾患などの治療での活用が期待されています。
将来的な再生医療を見据え、抜けた乳歯の歯髄に含まれる幹細胞を冷凍保存する歯髄細胞バンクという取り組みも行われていますので、気になる方は歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。
歯科医療は歯科医師を中心とするチーム体制で行われており、歯科衛生士も欠かせない存在です。
歯科医師の診療のサポートや、専用の器具や薬剤を使った虫歯予防処置、歯の磨き方などのセルフケアについての指導など、歯科衛生士は口腔ケアの専門家として歯科医療に大きく貢献しています。
なにわ歯科衛生専門学校はそんな歯科衛生士の養成校です。
経験豊富な講師の丁寧な指導のもと実践的な実習を数多く経験することで、現場で即戦力として活躍できる知識や技術を身に付けられます。
ダブルライセンス制度や海外研修で歯科衛生士としての視野も広がりますし、模擬試験などの国家試験対策も万全です。
就職に関してもしっかりサポートしますのでご安心ください。
夜間部も設けており、働きながらでも歯科衛生士を目指せます。
JR大阪駅や各線梅田駅から徒歩8分と、アクセス面も申し分ありません。
オープンキャンパスも定期的に開催していますので、まずは一度本校にお越しになってみてはいかがでしょうか。
皆様と会えるのを楽しみにしています。