虫歯は感染する?
歯のトラブルで気になるものと言うと、やはり虫歯ですよね。
赤ちゃんも歯が生え始めればもちろん歯のケアが必要になります。
とはいえ、そもそもなぜ虫歯になってしまうのでしょうか。
今回は乳幼児の虫歯リスクや虫歯菌の感染について、色々と考えてみましょう。
2歳半までに決まる虫歯リスク
世の中には同じようにケアをしていても虫歯にやりやすい人となりにくい人がいます。
そうした個々の虫歯リスクは2歳半までに決まると言われており、特に「1歳半~2歳半の間」が虫歯菌に感染しやすいとされています。
生まれて間もない赤ちゃんの口内には虫歯菌は存在しませんが、成長するにつれ虫歯菌に感染します。
感染源となるのは生活を共にする両親であることが多いですね。
では気を付ければ虫歯菌を感染させずに済むかというと、それはほぼ不可能であると言っても良いでしょう。
生後4か月の段階でも、顔を近づけて話すなどの日常的なスキンシップを通して親から子へ口腔細菌の感染が起こることが分かっています。
ごく普通に接しているだけでも感染するわけですから、感染を完全に防ぐことはできないのです。
とはいえ口内に定着する虫歯菌が多ければ多いほど虫歯リスクは高まりますので、なるべく虫歯菌を少なくすることできれば、虫歯リスクも抑えられます。
虫歯菌がうつらない為の対策
子どもに虫歯菌を感染さないための対策としてこれまでよく挙げられていたのが「食器の共有を避ける」方法です。
しかし日本口腔衛生学会が発表した声明によると、「食器を共有しなくても虫歯菌の感染を防ぐことは難しい」ようですね。
2023年に発表された比較的新しい声明ですので、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
先ほどもお話しした通り、親子間での口腔細菌の感染は生後4か月の段階で起こっています。
離乳食を食べ始めるのが生後5~6か月であることを考えると、食器を共有していても、していなくても、すでに感染が起こっているわけです。
「同じスプーンを使ったせいで子どもが虫歯になってしまうかも」などと不安になる必要は全くありません。
ただ親御さんなど他のご家族の口内環境が悪く虫歯菌が多いような状態ですと、お子さんに虫歯菌が感染する可能性も当然高くなります。
虫歯があれば治療するなど周囲が十分にケアを行い、口内の虫歯菌を減らせれば、お子さんへ感染も抑制できます。
虫歯菌は感染するものであるという前提で、お子さんもご家族もきちんとケアすることを心掛けましょう。
大人同士でも虫歯菌はうつる?
最初は親子間で感染することが多い虫歯菌ですが、では大人同士でも感染はするものなのでしょうか。
虫歯菌は唾液を介して感染しますので、大人同士でも親子間と同じように「顔を近づけて話す」「食器を共有する」などは感染経路として十分に考えられます。
他にもキスをしたり飲み物を回し飲みしたりするなど、唾液への接触があれば虫歯菌の感染が起こります。
とはいえ感染すれば即虫歯になるというわけではありません。
普段から歯磨きなどのセルフケアをきちんと行い、定期検診を受けることを心掛けていれば虫歯のリスクは抑えられます。
親子間の感染同様、あまり気にし過ぎる必要はないでしょう。
虫歯の原因となる歯垢や歯石はセルフケアで完璧に除去するのは難しいため、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることをおすすめします。
歯科医院で専用の器具を使って歯垢や歯石を除去してくれるのが歯科衛生士です。
歯垢や歯石を取り除いた後は虫歯予防効果のある薬剤も塗布し、さらにそれぞれに合ったセルフケアの方法も指導してくれます。
口腔ケアの専門家としての国家資格である歯科衛生士になるには、専門の養成校での3年以上の学習が義務付けられています。
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