将来は公務員歯科衛生士として行政機関(保健所・保健センター)に就職
2023年02月06日
「公務員として働く」というと、どんな仕事を想像されますか?
市役所などでの事務、公立校の教員、警察官や消防士など、公務員にも様々な仕事がありますが、実は歯科衛生士の資格を活かして公務員として働くこともできます。
「歯科衛生士は歯科医院でしか働けない」と勘違いされている方もおそらく多いでしょうから、公務員の歯科衛生士と言われても何をしているのか全くイメージできないかもしれませんね。
今回は保健所などの行政機関で公務員として働く歯科衛生士についてご紹介しましょう。
公務員歯科衛生士の勤務方法は?
まず歯科衛生士の仕事ですが、歯科医師の診療をサポートする「歯科診療補助」、虫歯や歯周病を予防するための「歯科予防処置」、健康な歯を保つための歯の磨き方などを指導する「歯科保健指導」の3つがあります。
歯科医院では歯科医師をサポートしつつ、専用の器具を使って歯垢や歯石を除去したり、それぞれの患者さんに合わせた歯磨き指導などを行っています。
では保健所や保健センターで公務員として働く歯科衛生士の場合、具体的にどのようなことをしているのかというと、歯科予防処置に関する業務がメインになります。
例えば幼児のいる保護者向けに、子どもの適切な口腔ケアの方法を指導する講習会を行うなどしています。
噛んだり飲み込んだりする力が衰えてきた高齢者に機能改善のトレーニングを指導する。
幼稚園や小学校などを訪問し、虫歯予防がいかに重要であるかを子どもたちに分かりやすく説明するなどといったことも行っていますね。
1対1で患者さんに様々な処置を行う歯科医院での業務とは異なり、行政機関では歯科衛生の重要性を多くの人々に伝えることが公務員歯科衛生士の仕事となります。
また保健所や保健センター以外では、公立の病院で働く歯科衛生士も公務員と言えるでしょう。
公立の病院では一般の歯科医院では対応が難しい歯科診療を行っており、他の科とも協力しながら外科手術を行うこともあります。
入院患者さんの口腔ケアも担当することになりますね。
公務員歯科衛生士になるには?
歯科衛生士として働くには歯科衛生士の国家資格が必要です。
さらに歯科衛生士の資格を活かして公務員になろうと思うと、公務員試験にも合格する必要があります。
公務員の求人は、民間の求人のように求人サイトなどで探すことはできず、それぞれの自治体のサイトを確認するなどして調べなければなりません。
ただ公務員歯科衛生士は募集期間も短く、倍率も高いことが多いため、希望すればすぐに働けるわけではないのが現状です。
公務員歯科衛生士のメリット
狭き門と言える公務員歯科衛生士ですが、他の公務員と同じように安定した収入が得られるのが大きなメリットです。
休日もしっかり確保できますし、産休や育休といった福利厚生も整っています。
歯科衛生士として高いスキルが求められ、研修などに参加する機会も多くなりますが、その分歯科衛生士として成長し続けられるとも言えますね。
ただ公務員ですから、例えば土日だけ歯科医院で働くなどといった副業はできませんし、雇用保険にも入れません。
公務員歯科衛生士としての就職は簡単ではないものの、安定した仕事を長く続けたいという方に向いた仕事ではないでしょうか。
公務員歯科衛生士を目指す場合、公務員試験の前にまず取らなければならないのが歯科衛生士の国家資格です。
歯科衛生士の国家試験は、歯科衛生士の養成校で3年以上学び卒業すれば受けることができます。
JR大阪駅や各線梅田駅から徒歩8分の場所にあるなにわ歯科衛生専門学校は、歯科衛生士の養成校の一つです。
学生同士ペアになり、歯科衛生士役と患者役を交互に務めながら実習を行うなど、実際の歯科医療の現場で即戦力になれることを目標に学べるようになっています。
介護や歯科医療事務の資格取得を目指すダブルライセンス制度や、最先端の歯科医療を体験できる海外研修などを通し、歯科衛生士としての可能性も広がります。
夜間部もありますので、仕事と学業の両立も可能です。
オープンキャンパスでは実習や授業を体験することができますので、まずは一度本校にお越しになってみてはいかがでしょうか。
皆様と会えるのを楽しみにしています。